見返りサハラ MIKAERI SAHARA

NO 27 2016.08.10

SAHARA片手に、世界のニュースを読み漁っています

ブロディ・エルマー・ジュリアン Brody Elmer Julian

エコノミックインデックス株式会社 代表取締役社長兼CEO

香港生まれ、英国・中国・日本育ち。大学でプラズマ宇宙物理学を専攻。日立製作所、ヤフー株式会社勤務を経て、2012年9月に現在の会社を創業した。

原点は、「世の中のことを全部知りたい」という思い

流暢な日本語を話すジュリアンさんですが、香港生まれで英国籍の持ち主。そんな彼が、そもそも日本に拠点を置くことを選んだ理由とは…?

私はイギリス人の母とアメリカ人の父のもと、香港で生まれ、7歳までに家庭教師から日本語と中国語を教わりました。3か国語に親しんで育ちましたし、本を読むのも好きでしたから、本来は文系なのかもしれません。でも父が「理系以外は学問ではない」というスタンスの人で(笑)、私自身「世の中のことを全部知りたい」と思っていたので、大学では“モノのコトワリ”である物理学を専攻しました。

日本で働くことにしたのは、居心地が良かったという直感的な理由から。基本的には感で動く人間で、結果として後悔したことも少なくなく(笑)、そんな経験もまた今の仕事につながっています。人間の直感は衝動的で間違え易い。例えば、直感で答えていただきたいのですが、「ボールとバットの合計が110円で、バットはボールよりも100円高いです。ボールはいくらですか?」——はい。そうですね。すぐに直感的で説得力のある答えが出ましたね。でも、間違っています。(正解はインタビューの最後に)

極貧に陥っても、あきらめるという選択肢はなかった

有望なベンチャー企業のCEOであり、「情報の流通とマネタイズに関するプロ」とも称されるジュリアンさん。そのお仕事内容と、お茶目な素顔に迫ります。

2012年に、インターネット上にある膨大なデータを、人工知能を使って収集・分析する今の会社を立ち上げました。きっかけは、その前に働いていた会社で、ブログなどのソーシャルメディアから収益を生み出すプロジェクトを任されたこと。いろいろな方法を考える中で、書かれたものが読み手に与えた“影響”を数値化することができれば、価値があり、必ず人々の役に立つと思いました。

役立つものである以上、いつかは収益につながるだろうし、たとえつながらなかったとしても投資する意義はあるはず。そんな信念を持って投資家を探したのですが、思うようには見つからず、起業準備中の生活は悲惨なものでした(笑)。家賃が払えなくなって1泊2000円の宿を転々としたり、オークションで家財道具を売ったり、財布の中に170円しかなかったり。

それでも、「このサービスは世の中の役に立つ」と信じていたので、夢をあきらめるという選択肢は私の中にはなかったですね。最終的に投資家に出会えて起業できたことは、これまでの仕事人生でも特に印象深い出来事です。

SAHARA片手に、世界のニュースを読み漁っています

子どものころは動物が大好きで、動物園の園長になるのが夢でした。父に話したら一撃で却下されましたが(笑)、動物について調べる中でアフリカに興味を持ったので、サハラ砂漠と同じ発音のSAHARAは耳心地がそもそも良いですね。
私のリフレッシュ方法は世界のニュースを読み漁ることなので、コーヒーを入れたSAHARAを持って、美術館にある秘密の読書スペースによく出かけています。

回答:ボールはいくら?
多くの人が直感で10円と答えますが、よく考えれば分かるように、正解は5円です。人間は、直感だけでは正しい判断ができない動物。だからこそ、“影響”という目に見えにくいものを数値化し、判断のための指標を提供するサービスには、間違いなく価値があると思っているんです。

エコノミックインデックス株式会社 代表取締役社長兼CEO

ブロディ・エルマー・ジュリアン Brody Elmer Julian

香港生まれ、英国・中国・日本育ち。英国籍。大学ではプラズマ宇宙物理学を専攻。日立製作所、ヤフー株式会社勤務を経て、2012年9月にエコノミックインデックス株式会社を創業した。早稲田大学メディアネットワークセンター非常勤講師、東京大学大学院情報理工学系研究科臨時講師を歴任したほか、電子流通通信学会で講義を行うなど、情報の流通とマネタイズに関するプロフェッショナル。

 

【エコノミックインデックス株式会社】
http://economic-index.co.jp/

 

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